西洋医学が見直したヘルスケアと水中ウォーキング

ヘルスケアとは直訳すると「健康管理」を意味しています。健康管理とは、疾病を予防し健康を保持、増進する目的を達成するために行なわれる管理を指しており、ヘルスケアでは病気の治療よりも予防に重点が置かれています。
中国を中心とした東洋医学には「未病」という言葉があります。日本未病システム学会の定義によれば、未病とは「自覚症状はないが、検査で異常がある状態」及び「自覚症状があるが、検査では異常がない状態」とされ、発病以前の健康でない状態を意味しています。未病は約2000年前の中国最古の医学書と言われる「黄帝内経」にも記載されており、中国では古代から現在のヘルスケアに通じる考えが存在していました。
わが国でも明治時代以前は古代に伝来した中国医学が継承され、漢方薬や鍼灸などが利用されてきました。明治以降、最先端科学として西洋医学が盛んに導入されましたが、西洋医学は発病後の治療に主眼が置かれており、ヘルスケアは重要視されませんでした。このため明治以前の東洋医学は時代遅れのものとして蔑ろにされました。しかし、近年、未病の段階で的確に察知し、自己治癒力を高めて心体に大きなストレスを与えずに病因に対処する東洋医学の考え方が重要視されるようになり、日本の西洋医学にも取り入れられるようになりました。
病気を予防し健康を保とうとするヘルスケアには様々な方法があります。健康に良い食品を摂取する、適度な運動を行う、心身ともリラックスできるリラクゼーションを行うなどです。これらのヘルスケアの方法のうち、運動では特に高齢者にお勧めなのが水中ウォーキングです。水中ウォーキングは陸上で行う運動に比べ脂肪燃焼、筋力アップ、エネルギー消費などの効果が高くなっています。更に水中ウォーキングは水の持つ浮力によって体にかかる負担が減少するので、リハビリにも適しています。